2014年 08月 02日
ヘクソカズラ |
かわらふじに 延ひおほどれる屎葛 絶ゆることなく宮仕せむ
高宮王 万葉集(巻十六 3855)
Paederia 「paidor」悪臭 体全体に悪臭のあることに基づく ヘクソカズラ属
scandens 攀じ登る性質の
古名は 糞葛・屎葛
鹿持雅澄著 「品物解」に「屎葛は今の俗に屁糞葛という」とある
日本全国 東アジアに広く自生するアカネ科の蔓性多年草
7月から9月に 白色の花を開き 中心は紅紫色 その色合いが 灸の跡に似て やいとばな
田植えのころから咲き 花を並べて 早乙女が田植えをしている姿に例えて 早乙女花
茶花には 光沢のある球形の果実を用い サオトメバナの名を使う
漢名は 牛皮凍 生薬名としては 「鶏屎藤果」
生の実や干した実を薬用とするが 生では名前の通りの悪臭があるにも関わらず 乾燥すれば何故か不思議と臭いが消える
しもやけ あかぎれなどの外用とする
植えていないのに 毎年 我が家も 花が咲く
恐らくは 種子を持ち込んだ鳥の仕業に違いない
by watanabe-photo-st
| 2014-08-02 23:06
| 野の花と樹と