2016年 01月 10日
ウバユリ |
山野草の本が編集されているとき 土佐でこの花の球根を食べていたという話が出た
地中に 葉柄の下部がふくらんだ鱗茎があり これを食用としていたらしい
今でも 土佐で食されているのだろうか
姥百合 Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino
花が咲く頃に 葉が枯れる事が多いため 歯(葉)のない「姥」に例えたもの
Cardiocrinum cardia 心臓 +crinon ユリ
花はユリに似て 葉は特徴ある心臓形をなす ユリ科
cordatum cordatus 心臓形の 普通のハート形葉が逆向きにつくもの
関東地方以西から四国 九州に分布する
花は緑白色 7月から8月頃 茎の上部に横向きに咲き 長さ15cm程度の細長い花弁がやや不規則に並ぶ
花後 楕円形の果実をつけ 冬に割れて 風に揺らされ 落ちたり飛ばされていく
オオウバユリ(エゾウバユリ)
C. cordatum (Thunb.) Makino var. glehnii (F.Schmidt) H.Hara
ウバユリが大型となった変種で中部地方以北・樺太・千島に分布する
glehnii Glehni カラフト植物の採集家グレーンの
ヒマラヤウバユリ
C. giganteum (Wall.) Makino
ヒマラヤ原産の大型で花が美しく 日本では園芸品として栽培される
giganteum giganteus 巨大な
シノニムは
Lilium cordatum (Thunb.) Koidz.
Lilium属 ラテン古名 ケルト語の li ギリシャ語の leirion は 共に白色を意味する
マドンナリリーの白花に基づく ユリ科
by watanabe-photo-st
| 2016-01-10 11:16
| 野の花と樹と