2016年 02月 08日
鬼平犯科帳 「春の淡雪」から 鰯のなめろう |
沼田 爆氏演じる猫殿こと村松忠之進が 同心や平蔵のために作る鰯のなめろう
猫殿 「見ろぉ! この肌 艶といい 身の締り! 見事なこと これなら出来る! ぅぁん」
猫殿
「たかが鰯とはなんだ! たかがとは! この猫様がなめろうを作ろうというのだぞ! いいか そもそもなめろうとはな 牛込にある小坂という小料理屋の親父の直伝の料理でな これがもう余りにも美味すぎて皿まで舐める それで この名がついたという料理だ」
猫殿
「まぁ 一口でいえば鰯の味噌叩きだがなぁ 鯵と違って鰯の味噌叩きは難しい 鯵ならただ叩けばいいが 鰯は身が弱いのでそんなことをしたら姿がなくなって ”つみれ” になってしまう それで なめろう独特の叩き方が生まれたのだ 見ておれよ!」
猫殿
「左は強く トトンのトン 右は弱く トトトトのトン・・・トトンのトン トトトトのトン ちょいとその味噌を入れる トトンのトン トトトトのトン これができるまで最低千匹の鰯を叩かねばならんなぁ」
平蔵 「久枝 今日は冷えるなぁ」
久枝 「お酒なら ただ今」
平蔵 「さすがは我が女房どのだ」
久枝 「お喜びくださいませ お酒の肴は なめろうでございます」
平蔵 「何と! 猫殿自慢のあの幻の鰯料理かぁ!・・・これはいかん 待ちきれんぞ!」
閑話休題
たまさかの漁師生活
鯵や鰯 そして細魚たち
大群が岸近くに押し寄せ・・・
そのときならば 小生の腕でも 何を間違えたのか 大漁となるときがある
そこそこにすればいいものを そこは極貧の生活
貧乏根性の性が哀しい
前回の鰯の投稿へは こちらから
by watanabe-photo-st
| 2016-02-08 05:27
| 鬼平犯科帳の世界