2016年 03月 09日
鬼平犯科帳 「隠し子」から ”お言葉を返すようですが” |
時間的な用例として
言葉を返す間もなく返事をする
言葉を返す隙も与えずに・・・
遜って
お言葉を返すようで恐縮ですが・・・これが悩ましい
お園(美保純)は平蔵の異母兄妹
お園が営む 居酒屋三坪の窮状とお園自身が負う難題に 平蔵が立ち上がる
平蔵 「彦十が荒井屋とどんな深い付き合いかは知らぬが 儂はどうもその荒井屋が気に入らん」
佐嶋 おまさを加えて五鉄で・・・
おとき 「なんだか今夜は雲行きが怪しいよ」
彦十
「いやぁ・・・荒井屋が十手持ちだから・・・信用できるなんてそんな馬鹿なことを言っちゃあおりません 二足の草鞋を履いた ろくでなしが江戸にごろごろしているなんてことは・・・あっしゃぁ 百の承知しております へい・・・只 荒井屋が今までに 三度も盗っ人をさしております・・・これだけの大物が奴の密告でお縄になっているじゃぁねぇですかぁ?」
動画サイトから拝借
彦十 「お言葉を返すようでございますが お頭がなんと言われようとも・・・あっしは・・・」
佐嶋 「しかしなぁ 彦十・・・奴の縄張りで捕まった横沼の利吉がはっきりと言っているのだ 今度の足場になる盗っ人宿を世話したのは 根津の荒井屋だ! とな」
まぁ 昔馴染みだからこそ許されるものなのか?
「お・・・恐縮・・・」
言葉に詰まれば つい使いたくなる
「お」をつけようが「恐縮」しようが 少しでも遠慮して伝えようとしても
目上の方に使えば 明確に否定的な反論に違いない言葉
一般論としては使いたくない
by watanabe-photo-st
| 2016-03-09 05:21
| 言葉の海を泳いでみる