2016年 05月 07日
鬼平犯科帳 「見張りの見張り」から 蜆汁 |
長久保の佐助(本田博太郎)を捕縛し その牢に蜆汁の差し入れ
猫殿 「蜆汁だ! 腹が裂けるまで喰えとの長谷川様のお言葉である」
猫殿
「牢住いが長くなるとな 肝の臓を悪くして 顔色が黄色くなる・・・それには蜆が一番 しかしなぁ 不味くては躰のためにならん そこへいくとなぁ この蜆は 西は瀬田 東は業平と音に聞こえた 業平橋の袂でとれた天下第一等の蜆だ・・・それをな・・・たっぷりの水に入れ ことことと煮る それとなぁ 蜆のやつ だんだんあったかくなってきたもんだから おや ここは温泉かなぁ?と 勘違いしてな ぱかっ! ぱかっ!と 開きだす・・・そこにな一つまみの塩をさっと入れる・・・その呼吸が 蜆を味と滋養を引き出す極意だが・・・それはなぁ 秘伝の秘だ・・・真っ青という蜆汁だ! まぁ! 呑んでみろって・・・えっ!」
動画サイトから拝借
平蔵 「あぁ こりゃだめだ たまらねぇ・・・」
猫殿 「よく呑むなぁ 味わって呑めよぅ」
忠吾 「はいはい わかっております」
佐嶋 「お頭?」
猫殿 「何か御用で・・・」
平蔵 「いやぁ そのぉぉ・・・」
猫殿 「蜆汁でございますか? たった今全部売り切れで・・・」
平蔵 「何! ねぇ?」
猫殿 「残念でございましたぁ!」
平蔵 「う・む・何が残念じゃぁ! わざわざ台所に喰いに来るような意地汚い長谷川平蔵だと思うか! なぁにが残念じゃ 誠にもって無念じゃ」
貝が好きです
蜆は勿論のこと 陸水では田螺 烏貝 どぶ貝 陸上では蝸牛(誤解なきよう・・・エスカルゴの缶詰のものです)
食用とされる主な蜆は
ヤマトシジミ Corbicula japonica
全国の汽水域の砂や泥底に生息しているもの 砂地に生育しているものが美味しい 殻の内側が白紫色
マシジミ Corbicula leana
全国の淡水域 砂礫や砂底に生息しているもの 殻の内側が紫色
セタシジミ Corbicula sandai
琵琶湖の特産種 殻の内側が濃紫色
この生息域と殻の内側の分類で一応の見分けがつく
近在の農業用水に マシジミが多く棲息していますが 最近 外来のタイワンシジミも多くいて 言われてみれば 味がは少し違う気がしてきた
外来の蜆と思う小生のブログは こちらから
問題は 慢性肝炎 アルコール性肝障害の人は 肝臓に蓄積する過剰な鉄分が有害性を生じるとの報告があり注意を要するそうな(ウキペディアから)
何でも 過ぎたるは及ばざるでしょうか
by watanabe-photo-st
| 2016-05-07 17:20
| 鬼平犯科帳の世界