2016年 11月 13日
鬼平犯科帳 「寒月六間掘」から 朝粥 |
息子の伊織の仇討ちをするべく市口瀬兵衛(二代目中村又五郎)は 山下藤四郎(潮哲也)を捜し求めていた
捜しあて 討とうとしたとき 相手には用心棒がついていた
捜しあて 討とうとしたとき 相手には用心棒がついていた
ナレーション
本所二つ目の軍鶏鍋屋 五鉄
平蔵がこの店に泊ったのは役目について初めのことである
平蔵がこの店に泊ったのは役目について初めのことである
その前夜 相模の彦十 おまさ 亭主三次郎を交えて 昔語りに花を咲かせているうちに珍しく興にのり いささか酒を過ごしたのである
平蔵 「いやぁっ こいつはありがてぇ・・・ん すまねぇ」
彦十 「それではあっしもご相伴を・・・」
平蔵 「おぉ 喰え 喰え!」
平蔵 「あぁ うめぇ たまらねぇ」
彦十 「へっへ いただきやす」
平蔵 「おぉ 喰え 喰え!」
平蔵 「ぁぁ いやぁ 今日はどうするかなぁ」
彦十 「どうするかって お帰りになるんでござんしょ 清水御門のお役宅へ・・・」
平蔵 「何とか 暇を作って 俺の好きなところ行き 好きな酒をぼんやりと呑みながら・・・”さて 今宵の夕餉は何にするか” などと言いながら 他愛のないことを考え・・・夜になれば一合の寝酒をのんびりと呑み あとは床に 体をゆっくりと伸ばして無心に眠るこける 人にとって何よりも大事なことは それに尽きるんじゃぁねぇかぁ・・・彦・・・俺も四十の坂を越したぁ・・・いや その2倍も3倍も生きてきたと思うときがある・・・近頃しきりにな」
彦十 「てっつぁん・・・」
平蔵 「こんな話ができるのは うちの奥方とお前さんだけだい」
朝粥は二日酔いのあとには嬉しいもの
梅干しに沢庵のみ・・・
それで十分 これ以上のものがあろうか
それで十分 これ以上のものがあろうか
by watanabe-photo-st
| 2016-11-13 06:57
| 鬼平犯科帳の世界